2016/5/17(火)

サン・パオロ・パレス(パレルモ)8:00アグリジェント(神殿の谷遺跡)カルタジローネ(サンタ・デル・モンテの階段ほか)⇒23:40バレッタ(マルタ共和国)⇒24:10ゴールデン・チューリップ・ビバルディ・セントジュリアン(マルタ)泊

 

今日は古代ギリシャ神殿が建ち並び、シチリアでも一番の観光地「アグリジェント」と陶器に彩られたサンタ・デル・モンテの階段で有名な「カルタジローネ」の観光です。
そして、観光後は、いよいよ、今回の旅で最も期待している「マルタ島(マルタ共和国)」へ渡ります。

昨夜は到着した時には気が付かなかったのですが、ホテルの入口に綺麗な陶器が使用されたテーブルセットが置かれていました。マヨルカ焼きでしょうか。ちょっと、我が家のベランドに置きたいような気もしますね。
IMG_0890

ホテルを8時に出発し、平原の中をアグリジェントへ向かうと車窓から幾つかの城塞らしき姿が見えました。その内の一つは明らかに良好な姿で城壁や塔が残っていましたが、アラブ(ムーア人)の要塞「新城(Castel Nuovo)」だそうです。
日本語で「新城」と訳す「カステルヌーヴォ(イタリア語: Castelnuovo)」は、ナポリをはじめとしてイタリアの至る所にありますが、シチリアにもありました。混乱するので特定できる名前を付けて欲しいものですよねえヽ(`⌒´)ノ。
IMG_0912

(カステルヌーヴォ ~Castel Nuovo~)
IMG_0926 
IMG_0934

尚、ここまでにも、シチリア島に上陸してからは、至る所に「物見の塔」のような城砦が点在していました。地中海に浮かぶ一番大きな島だけに古くから多くの外国人の支配を受けてきたシチリアです。防衛設備が絶対不可欠だったのですネ。
シチリア島内に現存する城砦は150以上といわれ古いものはアラブ時代(9世紀)に遡るものもあるのです。

【アグリジェント】
さて、ホテルを出発してから、4時間弱で「アグリジェントの神殿の谷」が見えて来ました。
IMG_0965  
「神殿の谷」の入場口には、野外学習の一環でしょうか、多くの地元の可愛らしい子供達が先生に引率されて並んでいました。我々を見ると”Where are you from?"の連発です。こちらは、その度に"from Japn"の連発(笑)。
(神殿の谷入城口と地元の子供達)
IMG_0979

さて、アグリジェントは大きく分けて、山頂部の「アクロポリス」「神殿の谷」からなります。

【アクロポリス】
「アクロポリス」とは、古代ギリシアのポリスのシンボルとなった小高い丘のことで、「高いところ、城市」を意味し、多くは城壁で固められた丘に神殿や砦が築かれています。
アグリジェント「アクロポリス」にも、かつては大神殿が築かれ、古代ギリシャ時代は都市国家「アグリジェント(当時の名はアクラガス)」で最も神聖な場所でしたが、今では大神殿の跡に大聖堂が建ち、大部分が市街地となり往時の面影はほとんど残っていないようです。
(アクロポリス遠景)
DSC_0046 

【神殿の谷】
一方、「神殿の谷」は名前こそ「谷」となっていますが、「アクロポリス」の南側の高台に、「ヘラ神殿」、「コンコルディア神殿」、「ヘラクレス神殿」、「オリンピアのジュピター(ゼウス)神殿」、「カストル・ボルクス神殿」など古代ギリシャ期の神殿群が残り「オリンピアのジュピター神殿」以外は立派な柱などが立って残っています。
中でも「コンコルディア神殿」は見事な状態で残り、これぞギリシャ神殿といった感じです。
一方、「オリンピアのジュピター神殿」は、紀元前5世紀初めの「ヒメラの戦い」での戦勝記念として建てられたものですが、規模があまりにも大きすぎて(エフェスのアルミテス神殿に次ぐ大規模なものであった)、建設に年数がかかったため未完成なまま、BC5世紀末に再びカルタゴに攻められて敗れた際に徹底的に破壊されたのだそうです。
というわけで、今ではどこが神殿かと言いたくなるほど瓦礫の山ばかりですが、ギリシャ世界で最大級の規模の神殿だったようです。
ただ、神殿の外壁に巡らされた高さ約17mの円柱の間で軒を支えていたという高さ8m弱の巨大なテラモン(人柱像)が横たわる形で復元され、神殿が如何に巨大であったかが想像できます。
(ヘラ神殿)
DSC_0032

(コンコルディア神殿)
IMG_1016

DSC_0048

(ヘラクレス神殿)
DSC_0059

(オリンピアのジュピター神殿)
DSC09861

IMG_1039

(オリンピアのジュピター神殿の横たわって復元されたテラモン)
IMG_1046

(カストル・ボルクス神殿)
IMG_1057

また、神殿の谷には城壁もかなり良好に残り、この神殿の谷が城塞そのものであったのがよく分かります。
城壁には所々に穴があけられていますが、ビザンチン時代の墓室であったとのことです。
(城壁とビザンチン時代の墓室)
IMG_1007

さらに、それとは別に初期キリスト教徒の墓地も良好に残っています。
(初期キリスト教徒の墓地)
IMG_1020

尚、神殿の谷から見下ろすパノラマも明るくて、これぞ地中海といった感じで素晴らしいです。
(神殿の谷からのパノラマ)
DSC_0041 

一方、アクロポリス側の神殿の谷の北斜面には「ヘレニズム・ローマ期地区」があり、今尚、住宅跡などの発掘が進んでいるようでした。
(発掘調査中のヘレニズム・ローマ期の住宅跡)
IMG_1063

IMG_1064

アグリジェント観光後は、シチリア風前菜盛り合わせ等の昼食です。
IMG_1072 IMG_1066

IMG_1069

IMG_1070 IMG_1071

そして、次の観光地「カルタジローネ」へ向かうと、途中、またまた幾つもの城塞が遠くに見えます。
城名は勿論、住所さえ分からないので特定できないのが残念です。こんな無名の城には、全く興味のない添乗員に尋ねても分かるはずもないし、尋ねても調べる気さえありませんヽ(`⌒´)ノ。
IMG_1080

IMG_1099


【カルタジローネ】
カルタジローネには午後5時頃到着しましたが、夏時間のシチリアです、まだまだ昼間のような明るさです。
カルタジローネは人口約3万8千人ほどの小さな町ですが、バロック様式の街並みが世界遺産に登録されており、マヨルカ焼きと呼ばれる陶器の名産品が有名です。
イスラムに支配されていた時代から陶器作りが盛んで、アラブから伝わったマヨルカ焼きの工房が、今でも軒を連ねています。
しかし、カルタジローネの最大の見どころは、マヨルカ焼きの陶器(絵タイル)に彩られた「サンタ・マリア・デル・モンテの大階段」でしょう。階段は全部で142段あり、一段一段に街のシンボルのマヨルカ焼きのタイルがはめ込まれています。
「サンタ・マリア・デル・モンテの階段」は1606年に旧市街の上の部分と下の部分をつなぐ目的で造られ、1844年には142段に整備され、1954年にマヨルカ焼きの絵タイルで装飾されました。階段の蹴上げには、動物や植物、幾何学模様など、一段ごとに異なるデザインの陶器が張られています。タイルのデザインは10世紀から20世紀の幅広い時代にわたります。

今日はボッツァロから21:30発の船に乗ってマルタ島へ渡ります。そのためには、カルタジローネでの時間は僅か1時間ほどしかありません(/。ヽ)。 
ツアー客のほとんどが60歳代後半から70歳代の方です。歩いて行ったら、多くの方は街中の散策はおろか、坂道を登って行ったあと、「サンタ・マリア・デル・モンテの階段」を登ってからすぐに降りて戻って来るのが精一杯でしょう。
そこで、添乗員からミニトレインに乗って行かないかとの提案(当初からの予定だったような?)がありました。一人5ユーロで丘の上まで乗せて行ってくれるとのことで、全員乗っていくことになりました。
(ミニトレイン)
DSC_0086 DSC_0085

ミニトレインは「ローマ通り」をゆっくりと登って行き、「市民庭園」の中を通り抜け、18世紀中頃にフランチェスコ・バッタリアの設計で造られた旧市街と新市街の境界ににある「トンド・ベッキオ」、カルタジローネの3つの丘のうち2つの丘を結ぶ両側が陶器のタイルで装飾された「サン・フランチェスコ橋」などを通り、約10分後に終点の「ドゥオーモ前広場」に到着しました。そこで僅かなフリータイムです。
(市民庭園)
IMG_1114

(トンド・ベッキオ)
IMG_1117

(サン・フランチェスコ橋)
IMG_1120

(ドォーモ)
IMG_1123

(市庁舎前広場)
IMG_1125

【サンタ・マリア・デル・モンテの大階段】
ミニトレインが市庁舎前広場のとうちゃくすると、大急ぎで市庁舎前広場を通り、サンタ・マリア・デル・モンテの階段へ向かいました。
「市庁舎広場」から最上段に建つ「サンタ・マリア・デル・モンテ教会」にかけて142段の色鮮やかな階段が一直線に延びており、その比高差は約50mほどあるそうです。
(サンタ・デル・モンテの階段)
1-1DSC_0067 1-2IMG_1126

2DSC_0068

3IMG_1127
サンタ・マリア・デル・モンテの階段は、テレビで何度か見て、その美しさに興味津々でしたが、まだ明るいとはいえ、もう夕方5時過ぎです。階段の両側に建ち並んが家々の影になってしまい、せっかくの絵タイルが映えないのが残念でした(;>_<;)。
また、階段の両側には幾つもの趣のある路地があり、そこには古くて小さな工房が軒を連ね、その一軒一軒で職人が陶器を作っている様子が見られるらしいのですが、なにぶん時間がなく見て廻るのは諦めざるを得なかったのが残念です(;>_<;)。
(階段脇の店及び路地)
4DSC09916

7-1DSC09912 7-2DSC09914

5IMG_1130

6IMG_1131
142段の階段を登って振り返ると、カルタジローネの町の素晴らしい眺めが目に飛び込んできました。
(最上段に建つサンタ・マリア・デル・モンテ教会を)
8DSC_0075

(最上段からカルタジローネの街を)
9DSC_0078

サンタ・マリア・デル・モンテの階段の見学後のバス駐車場までの帰りのミニトレインは、曲がりくねった下り坂の細い道を相当なスピードでどんどん走って行きます。その細い道には車が停まっていたりしますが、何のその・・・。車の脇ギリギリを通り抜けて行きます。
私が乗っていた最後尾の車両と駐車中の車との間隔は30cmもなかったかもしれません(;´▽`A``。その運転たるや、まるでマジックのようで、スリル満点でした✩⃛*ෆʃᵕ ॢᴗ ॢᵕ)꒡◡꒡*ƪෆ*✩。
IMG_1144

IMG_1142
また、すれ違う町の人々が何とも明るいのが非常に印象的でした。皆さんのほとんどが、大きな声で挨拶や声をかけてきます。「これぞ南イタリアだ~~!w(*゚o゚*)w」と感動です(笑)。
IMG_1148 IMG_1149

IMG_1147

【マルタ島へ】
さて、 この慌ただしいカルタジローネ見学のあとはボッツァロ港から高速船でマルタ島のバレッタへ向かいましたが、乗船したのは夜9時を過ぎになりました。
DSC_0088 DSC_0089

マルタ共和国の首都「バレッタ」が近づいてくると、真っ暗な中にライトアップされた要塞の姿が見えて来ました。マルタ島のバレッタ要塞は、今回の旅の中でも一番楽しみにしていたのですが、期待通りかっこよさそうで、明日の見学が楽しみです。(*^_^*)。
DSC_0092

DSC_0093

バレッタ港に到着したのは真夜中の11時40分頃になりました。
そして、宿泊先のホテル(ゴールデン・チューリップ・ビバルディ・セントジュリアン)に到着したのは日も替わった午前0時10分という、なかなかの強行スケジュールとなりました。
IMG_1163 IMG_1165

トップページへ このページの先頭へ

コメント

この記事へのコメント

名前

メールアドレス

URL

コメント