日光輪王寺(にっこうりんのうじ)

奈良時代に山岳信仰の社寺として創建、江戸期には天海が住職に

輪王寺黒門
日光山輪王寺の表門。通称「黒門」。皇族を門主と仰ぐ門跡寺の格式を示す門。江戸時代のはじめ、 家康公を日光にまつった天海大僧正が創建。やがて後水尾天皇皇子の守澄法親王宮が入山ののち、本坊の表御門となる。明治4年、 本坊が焼失したとき、唯一焼け残った建物である。
 

所在地

日光市山内2300、電話0288-54-0531

宗派

天台宗

山号

日光山

本尊

 阿弥陀如来、千手観音、馬頭観音

開基

勝道

札所等

下野七福神(毘沙門天)

文化財等

【国宝】 大猷院霊廟本殿・相の間・拝殿、大般涅槃経集解59巻
【重要文化財】 本堂(三仏堂)、護法天堂、相輪橖、本坊表門ほか多数

拝観

【拝観時間】 4-10月 8:00~17:00 11-3月 8:00~16:00
【拝観料金】 三仏堂400円 大猷院550円 宝物殿・逍遥園300円
【社寺共通拝観券】(日光二社一寺を、2日間有効で、参拝できる券)
        1,000円(東照宮奥社、輪王寺宝物殿、二荒山神社神苑は別料金)

概要

日光山内の社寺は、東照宮、二荒山神社、輪王寺に分かれ、これらを総称して「二社一寺」と呼ばれている。
東照宮は徳川家康を「東照大権現」 という「神」として祀る神社である。一方、二荒山神社と輪王寺は奈良時代に山岳信仰の社寺として創建されたもので、東照宮よりはるかに長い歴史をもっている。 ただし、「二社一寺」がこのように明確に分離するのは明治初年の神仏分離令以後のことで、近世以前には、山内の仏堂、神社、 霊廟等をすべて含めて「日光山」あるいは「日光三所権現」と称し、神仏習合の信仰が行われていた。
輪王寺は、奈良時代の末、勝道上人により開創されたと言われている。
鎌倉時代には将軍家の帰依著しく、鎌倉将軍の護持僧として仕える僧侶が輩出する。この頃は神仏習合が進展し、三山(男体山・女峰山・太郎山) 、三仏(千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音)、山社(新宮・滝尾・本宮)を同一視する考えが整い、山岳修行修験道(山伏)が盛んになった。
室町時代には、所領18万石、500におよぶ僧坊が建ちならび、その隆盛を極めたが、天正18年(1590)、 豊臣秀吉の小田原攻めの際に北条氏側に加担したかどで寺領を没収され、一時衰退した。
江戸時代、天海(慈眼大師)が住職となり、家康を東照大権現として日光山に迎え祀る。そして、「輪王寺」の称号が天皇家から勅許され、 さらに天海と三代将家光が新たにまつられ、「日光門主」と呼ばれる輪王寺宮法親王(皇族出身の僧侶)が住し、宗門を管領することになった。
明治維新後、政府によって輪王寺の称号を没収され、さらには、輪王寺宮本坊が焼失したが、明治15年(1883) に栃木県のとりなしによって輪王寺を正式の寺号とすることが許された。
平成11年(1999)には、『日光の社寺』の一部としてユネスコの世界遺産条約に基づき世界遺産に登録された。
尚、境内地は大きく分けて以下の通り、「山内」(標高約630m)と、いろは坂を登った「奥日光」(標高約1300m)の2ヶ所となる。
【山内】
三仏堂:日光山の総本堂
大護摩堂:日光山随一の祈願所
宝物殿:日光山の約3万点の宝物を収蔵する博物館
大猷院:徳川三代将軍家光を祀る霊廟
紫雲閣:輪王寺の信徒会館
【奥日光】
中禅寺:立木観音を祀る寺
温泉寺:全国的にも珍しい「温泉」のある寺

ギャラリー

本堂(三仏堂)  重文
輪王寺の本堂は日光山随一、東日本では最も大きな木造の建物で、平安時代に創建された、 全国でも数少ない天台密教形式のお堂である。現在の建物は、正保2年(1645)、徳川三代将軍「家光」によって建て替えられた。

護法天堂(ごほうてんどう)  重文
江戸初期、天海大僧正による創建で、世界遺産にも登録されています。明治政府の「神仏分離令」 により混乱の最中であった明治4年5月13日、不審火によって木造平屋700坪とも言われる輪王寺の大本坊は惜しくも焼失したが、その際、 奇跡的に唯一火災を免れた。

相輪橖(銅製)  重文
相輪橖は天台宗独特の塔婆で、木造塔における相輪の部分だけを地上に建てた形をしている。寛永20年 (1643)に天海僧正により奥院に建てられたが慶安3年(1650)三仏堂旧地の近くに移され、さらに明治8年(1875)に現本堂 (三仏堂)の北西隅に移された。塔の内部には千部の経典を収蔵し天下泰平、国土安穏を祈願するという。

大護摩堂
日光山随一の護摩祈願所で、1日3回の護摩祈願が、毎日行われている。

中禅寺
輪王寺の堂塔は1ヶ所にまとまっておらず、日光山内の各所に点在している。 中禅寺湖畔には立木観音を祀っている中禅寺も輪王寺に所属している。
 

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