善光寺(ぜんこうじ)
「牛に引かれて善光寺参り」で有名な宗派の別なく参詣する寺院
善光寺本堂 正面・南側
現在の本堂は宝永4年(1707)の再建で、江戸時代中期を代表する仏教建築として国宝に指定されている。
間口約24m、奥行き約54m、高さ約26mという国内有数の木造建築で、T字型の棟の形が鐘を叩く撞木に似ていることから「撞木造り」
と呼ばれている。屋根は総檜皮葺き。最奥の瑠璃壇には、本尊・一光三尊阿弥陀如来を祀っている。

別称
信州善光寺、信濃善光寺
所在地
長野市元善町491
宗派
無宗派
山号
定額山(じょうがくさん)
本尊
一光三尊阿弥陀如来(絶対秘仏)
開基
伝皇極天皇(勅願)
札所等
西国三十三箇所・坂東三十三箇所・秩父三十四箇所(各番外札所)
文化財等
【国宝】 本堂
【重要文化財】 三門、銅造阿弥陀如来及び両脇侍立像ほか
写真撮影日
1996/05/03
概要
信州善光寺は、「一光三尊阿弥陀如来」を本尊として、創建以来約1400年の長きに亘り、深く広い信仰を得ている。
『善光寺縁起』によれば、本尊の一光三尊阿弥陀如来は、インドから百済を経て、欽明天皇13年(552)、
仏教伝来の折りに百済から日本へ伝えられた日本最古の仏像といわれている。
その後、仏教の受容を巡っての崇仏・廃仏論争の最中、廃仏派の物部氏によって難波の堀江へと打ち捨てられた。後に、
信濃国司の従者として都に上った本田善光が信濃国(現飯田市)へ持ち帰って祀り、後に皇極天皇元年(642)現在の地に遷座した。
皇極天皇3年(644)には勅願により伽藍が造営され、本田善光の名を取って「善光寺」と名付けられた。創建以来10数回の火災に遭ったが、
その度ごとに、民衆の如来を慕う心によって復興され、護持されてきた。
鎌倉時代になると、源頼朝や北条一族は厚く善光寺を信仰し、諸堂の造営や田地の寄進を行った。
戦国時代に入り、弘治元年(1555)、武田信玄が本尊や多くの什宝、寺僧に至るまで、善光寺を組織ごと甲府に移したが、武田家が織田・
徳川連合軍に敗れると、本尊は織田家、徳川家の祀るところとなり、最後は豊臣秀吉が京都・方広寺の本尊として奉った。
しかし、秀吉の死の直前、如来がその枕元に立ち、信濃の地に戻りたい旨を告げ、それによって慶長3年(1598)、
40数年ぶりに善光寺に戻った。
江戸幕府開府に伴い、徳川家康より寺領千石の寄進を受け、次第に復興を遂げた。そして、泰平の世が続き、一生に一度は善光寺詣りをと、
多くの人々が参詣した。
近代を迎え、交通網の発達とともに参拝者は増加し、今日では年間約600万人もの人々がこの地を訪れる。
善光寺の特徴として、日本において仏教が諸宗派に分かれる以前からの寺院であることから、
宗派の別なく宿願が可能な霊場と位置づけられている。
また女人禁制があった旧来の仏教の中では稀な女性の救済(女人救済)があげられる。
『「善光寺公式ウェブサイト」、「ウィキペディア」ほかより』
感想等
善光寺へは、どうせなら、秘仏「本尊」の身代りとして、全く同じ姿の「前立本尊」を本堂に遷すという数え年で7年に1度
(現在は丑と未の年)のご開帳の時に参詣したいところだが、人出を考えると尻込みしてしまう(汗)。
しかし、「善光寺へは一度は参詣するべきだろう」ということで5月連休に、信州の城めぐりの時についでに寄ったが、
やはり大変な人出だったw(*゚o゚*)w
そりゃそうですよね!?
ギャラリー
仁王門
宝暦2年(1752年)に建立されたが、善光寺大地震などにより2度焼失し、現在のものは大正7年
(1918)に再建されたもの。この門には善光寺の山号「定額山」の額が掲げられている。仁王像並びに仁王像背後の三宝荒神・
三面大黒天は共に高村光雲・米原雲海の作で、その原型は善光寺史料館に展示されている。
山門(重要文化財)
寛延3年(1750)に建立された二層入母屋造りの門。楼上には輪王寺宮筆の「善光寺」
と書かれた額が掲げられている。これは通称「鳩字の額」と呼ばれており、3文字の中に鳩が5羽隠されている。更に「善」
の一字が牛の顔に見えると言われ、「牛に引かれて善光寺参り」の信仰を如実に物語っているのだという。
大勧進
大勧進の住職は貫主(かんす)と呼ばれ、大本願の上人と共に善光寺住職を兼ねている。
貫主は天台宗の名刹から推挙された僧侶が務めている。大勧進には本堂の万善堂の他、無量寿殿・不動堂・地蔵八角円堂・紫雲閣・宝物殿・
僧侶が修行をする聖天堂などがある。また、奥書院は明治天皇巡幸以来、大正天皇、昭和天皇両陛下の駐泊により、
昭和8年に行在所に指定された。
忠霊殿・善光寺史料館
戊辰戦争から第二次世界大戦に至るまでに亡くなられた240万余柱の英霊を祀る、
我が国唯一の仏式による霊廟である。本尊は秘仏の善光寺如来の分身仏で、高村光雲門下関野聖雲作。1階には善光寺所蔵の什物を展示する
「善光寺史料館」が併設されている。
