常照皇寺(じょうしょうこうじ)

北朝初代・光厳天皇が隠棲して建立、九重桜が有名な鄙びた山里の寺院

九重桜と開山堂
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正式名称

大雄名山万寿常照皇禅寺(だいおうめいざんまんじゅじょうしょうこうぜんじ)

所在地

京都市右京区京北井戸字丸山14-6

宗派

臨済宗天龍寺派

山号

大雄山

本尊

釈迦如来

開基

光厳天皇

文化財等

【重要文化財】 木造阿弥陀如来及び両脇侍像
【天然記念物】 九重桜

拝観

【拝観時間】 9:00~16:00(年中無休)
【拝観料金】 志納 300~500円
駐車場有り(無料)

写真撮影日

1995/10/28
1995/11/18
1996/11/16
1997/04/17
2011/04/23(撮影日のないのはすべて2011/04/23撮影したもの)

概要

光厳上皇は持明院統(北朝)の正嫡で、鎌倉幕府の裁定により14歳のとき後醍醐天皇の皇太子となり、19歳で北条高時に推されて北朝初代の天皇となった。しかし幕府滅亡のため1年9ヶ月で後醍醐天皇の建武の新政のため強硬的に廃帝とされた。
後醍醐天皇が失脚し、3年後に足利尊氏に推され、上皇として院政を行ったが、また南北朝内乱期に、後醍醐天皇に捕らえられ5年間の幽囚生活を送った。この間出家し、許されて帰洛後は戦死者の霊を弔って各地をめぐり、貞治元年(1362)この地に草庵を結んで隠棲したのが常照皇寺の始まりである。
上皇は、その2年後に没した。晩年は夢窓疎石の弟子となり、無範光智と称したという。
その後2世となった清渓通徹が、上皇の菩提を弔う本格的禅寺に改めた。そして、歴代天皇の帰依を得、また歴代住持が五山派の名僧で、寺領も480石に及んだ。
戦国時代には一時衰退したが、その後復興され江戸時代には江戸幕府から朱印状を与えられるとともに、多くに末寺を有していた。

現況・訪問記・感想等

常照皇寺は、私の大好きな寺院の一つであり、思い入れの深い寺院だ。
京都へ転勤になった1994年の秋、京北町方面へ出掛けた時に、たまたま見つけた寺院で、当時は、まだ、今ほどメジャーな観光地にはなっておらず、参詣者は私達だけであった(翌年あたりから、観光客が急に増えたような気がする)。
初めて常照皇寺を訪れた時に、黄色がメインの美しい紅葉の中を歩いて行くと、崩れかかってはいるものの、何とも品のある土塀が現われ、しばらく魅入ってしまったのを想い出す。
以来、当寺へは、毎年、何度も訪れたものである。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、それぞれ四季折々の風情が見事である。
中で、国の天然記念物に指定された「九重桜」は有名で、確かに素晴らしいが、前述したように黄色をメインとした紅葉は、東福寺や清水寺などの鮮やかさはなく地味ではあるが、私は大変気に入っている。

14年ぶりに訪れた。桜の見頃であったが、生憎の雨で、せっかくの桜も、もう一つだった。また、秋の紅葉時に訪れたいものだ。
(2011/04/23)

ギャラリー

総門
総門をくぐり、なだらかな坂を登り勅額門へ向かう。
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勅額門
総門をくぐり、真っ直ぐ進んでいくと勅額門前へ出る。初めて訪れた1995年には桧皮葺の屋根で非常に趣きがあったが今ではトタン屋根だ。
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勅使門
勅額門をくぐると、正面上に勅使門が見える。風格がありますね。
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勅額門を入って右手に広がる碧潭池
この池も紅葉の時に来ると、葉っぱが落ちて真っ赤になって見事だが・・・。
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鐘楼
勅額門のところから左手へ向かって行くと鐘楼がある。このボロッチイ鐘楼だけは、初めて訪れた1995年時代と全く変わらない。何とかしたほうがいいような・・・。
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庫裏
鐘楼の奥には庫裏が。庫裏で拝観料をと思ったら、特に料金は決まっておらず志ということだ。是非、修理費にと思い、私としては大枚?一枚を払って方丈へと。最近は、受付のところに、はっきりと志納300円~500円と記されている(苦笑)。右の門は、方丈前の庭へ出る門。
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方丈
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書院に
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方丈内(1997/04/17撮影)
方丈からは、奥側(裏山側)の鑑賞式池泉庭園と手前の九重桜などのある庭園が両方とも見える。方丈の中央上の鴨居の位置に仏像が祀られている。弥勒菩薩像であろうか?仏像に疎い私にはよく分からなかった。

上写真の弥勒菩薩
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池泉庭園と回廊
回廊の奥に見えるのは開山堂(怡雲庵・いうんあん)。
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池泉庭園
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開山堂内の仏像等
池泉庭園を鑑賞してから怡雲菴(いうんあん)開山堂内へ・・・。堂内には仏像や位牌等が一杯!
(十六羅漢像)
開山堂内上の棚には十六羅漢像が並んでいる。
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阿弥陀如来及び両脇侍像(重要文化財)
十六羅漢像(入口側)の下に、重要文化財の阿弥陀如来及び両脇侍像が安置されている。
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釈迦如来?
また、上の方にも立派な仏像が・・・。釈迦如来?
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【桜】
常照皇寺の桜は市内の桜が終わった4月中旬頃に満開になる。天然記念物の九重桜、御所から株分けされた左近の桜、一重と八重が一枝に咲く御車返しの桜と、いずれも優雅である。桜は、元弘3年(1333)、光厳天皇がこの山里に入り、手植えしたのが最初と伝えられるそうだ。
「方丈から九重桜(天然記念物)を」
手前の桜は、二代目九重桜のようで、その奥の老木が初代九重桜のようだ。
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「方丈から御車返しの桜を」
左の老木が初代御車返しの桜で、右が二代目。桜の奥は勅使門。もう初代御車返しの桜は、完全に枯れ木になったようで、全く花がついてないようだった。(2011/04/23)
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「庭に出て御車返しの桜を」
御車返しの桜の、右は方丈、左は勅使門。
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「二代目九重桜と奥には開山堂」
桜手前はシャクヤク。
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「初代九重桜」
こちら初代九重桜は、やたらと多くの添え木に支えられながらも、結構多くの花が咲いていた。(2011/04/23)
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総門前の枝垂桜
方丈及び開山堂前の桜は勿論見事だが、この総門の100ほど手前の枝垂桜も素晴らしい。丁度満開で見事だった。
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【紅葉】(1996/11/16撮影)
常照皇寺は桜も良いが、私は紅葉がもっと素晴らしいと思う。かなり広い駐車場に車を停めて、総門をくぐり、なだらかな石段を登って勅額門へと向かうと、石段の両側の紅葉が見事だ。随分昔の写真なので、すっかり褪せてしまっているが、見事な紅葉です。ほとんどが、黄色のモミジで地味ではあるが、私はすっかり気に入ってしまった。

勅額門(1997/04/17、1995/11/18撮影)
紅葉の中を登って行くと、2つ目の門「勅額門」へ出る。「勅額門」のすっかり古くなった桧皮葺の屋根と、門から続く崩れそうな土塀が何とも品があり暫く魅入ってしまった。尤も、そろそろ修理が必要とも思ったが・・・。門をくぐり、振り返って見ると門と紅葉のコラボが、これまた素晴らしい!(1995/11/18)
1997/04/17に訪れた時には、門の屋根がトタンに代わっていてガッカリ。

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